toggle
2017-05-30

【ピラティスエクスパンション10シリーズ】第3ステージのご案内

第1,2ステージでは下半身から身体を捉えていきましたが、第3ステージでは上半身、頭部と体幹の関係性に着目していきます。立ったり座ったりという日常動作の中で私たちの首や肩、そして腰の痛みなどに大きく関係する部位の1つが頭(の位置)になります。大腿骨と骨盤(股関節)の関係性がより良いものになっていく気付きを得た後は、このエリアに目を向けていきましょう。

第3ステージのテーマは、こちらです。

【第3ステージ】
テーマ:頭のより良い位置をみつける(頭部と体幹の連結)
身体のしくみ:アーティキュレーション、エロンゲーション、コアコントロール、ブリージング
セルフリリース:頭頸部1、胸部、脇部、上腕部
ゴールとなるエクササイズ:チェストリフト

頭の重さは私たちが想像しているよりも重く、約5kgもあります。5kgというと、かなりの重さです。その重さを首という腰などと比べるとか細い部分で支えて、私たちは生活をしています。長時間テレビを見たりパソコン作業をしたり、スマホでゲームなどをしていると、その重さを支え続けることに疲れて、首がしんどくなってくるのです。一度、頭を前に少し突き出してみたり、よりうつむいてみたりしてみてください。そのようにわざと悪い姿勢をとってみると、より首のしんどさや違和感が増してきます。嫌な痛みを感じるかもしれません。姿勢が悪くなったことで、より頭の重さを努力して支える必要があるため、痛みや違和感がより強調されたのです。その反対に、より良い位置を見つけると、首で頭の重さを支えているという感覚がなくなっていきます。頭の重さを特に意識しなくてもよくなり、快適に本を読んだり、日常動作を心地よく行なえるようになります。

頭の快適なより良い位置を見つけるために、カギとなる場所がいくつかあります。そういった解剖学的な理解も、少しずつこのステージで深めていきます。例えば、環椎後頭関節です。頭と首のつなぎ目となっている部分です。首の部分の背骨である頸椎の1番上側にある骨を環椎と言います。この環椎と頭蓋骨の1つである後頭骨のつなぎ目が、この関節です。第1,2ステージで、股関節の位置が明確になったことで、大きな変化が感じられたことを思い出してください。目に見えない関節や筋肉のイメージを明確にしていくことは、身体を快適にしていく上でとても役立ちます。第3ステージでは、この関節の位置を理解し意識しながら、うなずいたり頭を動かしていきます。正しい関節の動き方を知ることで、会話をしているときに相手にうなずいたり、相槌を打つ動きにも優雅さや落ち着きが現れるようになっていきます。

また、頸椎全体の動きにも着目します。首の部分の背骨の連なりを、頸椎と言います。頸椎は7本の小さな背骨、椎骨で構成され、それぞれの間には関節が存在しています。その1つ1つを分節的に動かすことを、アーティキュレーションと言います。身体のしくみの1つ、アーティキュレーションを活用しながら、首を動かしていきます。背骨をかたまりとして動かすのではなく、椎骨の連なりとして1つ1つを動かすことで、よりしなやかな背骨が手に入り、動きもよりなめらかで快適なものに変化します。その質の違いや、動きの後の身体の変化を感じてみましょう。この経験は、第4ステージで大きく活かされることとなります。

セルフリリースでは、今回着目していく頭の位置や動きに関する部分以外にも、呼吸に関するエリアとして肋骨を側面から緩めていく方法を学びます。これは肩こりにも大きく影響する部分ですし、呼吸の深さにも関係があります。頭の重さが約5kgであることは上に書きましたが、腕の重さも約4kg(片腕)とそれなりの重さがあります。腕の重さやだるさも慢性的に感じている人が、少なくないと思います。荷物を持っているとすぐに疲れて置きたくなったり、携帯や本を持っているのもつらくなったり。そういった人たちは身体の中心から腕が生えているという感覚が、あまりないのかもしれません。第4ステージ以降でその感覚を手に入れることができるようになります。その準備段階として、まず、このステージでセルフリリースを習得し、今ある重さだるさを取り除いておきましょう。

第3ステージの後、視野が広がるのを感じられたリ、視界がより明るく感じられたりするかもしれません。これは椎骨動脈が頭の位置関係が良くなることで、脳への血流量が変化した結果だと考えられます。頭の位置の良し悪しで、血流量は約50%も違うという話もあります。より良い位置に身体の各部位があることは、より本来の自然な自分に近づいていくことにつながります。

全10回シリーズの3回目です。HPで公開されている内容のみでこのPilates Expansion 10series(ピラティスエクスパンション10シリーズ)を進めていっている方は、第1ステージおよび第2ステージを終えた後、この第3ステージをおこなってください。対面型のワークショップで実際に講師とPilates Expansion 10series(ピラティスエクスパンション10シリーズ)を行なっている方は、第3ステージからの参加も可能です。安心して参加して頂けるように、ゆっくりとしたスピードで1つ1つの動きや感覚をていねいに確認しながら、講座は進んでいきます。質問をする時間が設けられているので、参加者が疑問を持ったまま進むことがないようにしています。運動から何年も離れていたりする人など、どんな人にも気付きや学びがあるように講座は構成しています。

関連記事
Comment





Comment